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避難区域となっている富岡町の駅近くに、地震で大きく壊れた美容室がある。
その店先に掛かっている時計の針は、巨大地震が襲った、あの時刻を指している。
あの時から、この町の中では時間が止まっている。

2011年3月、巨大な地震と津波が東日本を襲い、福島第一原発に甚大な被害が発生した。
この原発事故により、何万人という住民が自宅を追われ、今も避難先での生活が続いている。

2013年11月、現地自治体の許可を得て、機能を失った福島第一原発の周辺地域を訪れた。
すさまじい揺れと巨大津波が襲ってから2年8ヶ月の時が経っていたが、災害の爪痕は生々しく残っており、
聞こえるのは無人の町を通り抜ける風の音だけだった。



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